もし、この宇宙(うちゅう)に、ヒト以外の知的生命体が数多く存在(そんざい)をしていたら――
この宇宙は、いろいろな算数・数学で、あふれているであろう――
と、きのう、のべました。
1 本ずつ動かせる 10 本の指をもっているのか――
2 本ずつ束ねられる 32 本の“指”をもっているのか――
あるいは――
2 本ずつ動かせる 32 本の“指”をもっているのか――
3 本ずつ束ねられる 54 本の“指”をもっているのか――
体の違(ちが)いによって――
つくりだす算数・数学も違ってくる、と――
……
……
ただし――
ここでいう、
――算数・数学の違い
には注意が必要です。
その「違い」には、
――見かけ上の違いと本当の違いと――
があるからです。
例えば――
おとといまで、
――掛(か)け算から始まっていて、かつ“/・進法(しんほう)”が中心になっている算数・数学
というものについて、のべてきました。
この算数・数学は――
ぼくらが小学生のころから馴(な)れ親しんでいる算数・数学――つまり、
――足し算から始まっていて、かつ 10 進法が中心になっている算数・数学
とは見かけ上、まったく違ってみえます。
が、実は――
これら2つの算数・数学の間に、
――本当の違い
はないのです。
おとといまで、くりかえし、のべてきたように――
――足し算から始まっていて、かつ 10 進法が中心になっている算数・数学
というのは――
こんな感じ、
0、 1、 2、 3、 4、 5、 6、 7、 8、 9
10、11、12、13、14、15、16、17、18、19
20、21、22、23、24、25、26、27、28、29
30、31、32、33、34、35、36、37、38、39
:
:
であり――
――掛け算から始まっていて、かつ“/・進法”が中心になっている算数・数学
というのは――
こんな感じ、
・、 /、 ◇、 ▢、 〇
/・、//、/◇、/▢、/〇
◇・、◇/、◇◇、◇▢、◇〇
▢・、▢/、▢◇、▢▢、▢〇
:
:
であるので――
たしかに、
――見かけ上の違い
は明らかなのですが――
これら2つの算数・数学で使われる2種類の数字を、
1 ←→ ・
2 ←→ /
4 ←→ ◇
8 ←→ ▢
16 ←→ 〇
というように――
たがいに結びつけてやれば――
これら2つの算数・数学で行われる計算や思考は――
実は、まったく同じであることがわかります。
例えば、
――掛け算から始まっていて、かつ“/・進法”が中心になっている算数・数学
では、
/〇◇
が、
◇ × /・Λ(▢ + ・)
である――
ということは、
――足し算から始まっていて、かつ 10 進法が中心になっている算数・数学
では、
35,184,372,088,832
が、
32∧9(32 の 9 乗)
である――
ということと――
まったく同じなのです。
『10 歳の頃の貴方へ――』