マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

その“本当の違い”は“心の違い”ではなく――

 ――算数・数学の違(ちが)い

 には、

 ――見かけ上の違いと本当の違いと――

 がある――

 と、きのう、のべました。

 

 ――見かけ上の違い

 というのは、おそらく、

 ――体の違い

 によります――

 例えば、指が 10 本かとか、“指”が 32 本かとか――

 

 ……

 

 ……

 

 これに対し、

 ――本当の違い

 というのは、

 ――心の違い

 によるのです。

 

 違う心をもっていると――

 つくりあげる算数・数学が、まったく違ったものになる――

 ということです。

 

 例えば――

 きのう、のべた、

 

  1 ←→ ・

  2 ←→ /

  4 ←→ ◇

  8 ←→ ▢

  16 ←→ 〇

 

 のような結びつけをいくらやっても――

 同じような計算・思考には決してならない――

 

 ……

 

 ……

 

 ぼくらが小学生のころから馴(な)れ親しんでいる算数・数学で、

  2 × 3 × 4

 という計算があったとして――

 それを、

 

  1 ←→ ・

  2 ←→ /

  4 ←→ ◇

  8 ←→ ▢

  16 ←→ 〇

 

 のような結びつけによって、ぼくらが馴れ親しんでいない算数・数学に置きかえたとしたら――

 どうしても、

  23 + 34 + 45

 という計算になってしまう――

 

 そんなことが――

 起こりうるのです。

 

 あるいは――

 

 そもそも、

 ――掛(か)け算

 とか、

 ――足し算

 とかに相当をする思考が存在(そんざい)をしない、とか――

 

 どうしても、

 ――掛け算

 や、

 ――足し算

 に置きかえることのできない思考が存在をする、とか――

 

 ……

 

 ……

 

 このような、

 ――本当の違い。

 は、

 ――体の違い

 ではなく、

 ――心の違い

 による――

 と、先ほど、のべました。

 

 が――

 実際(じっさい)には、

 ――心の違い

 ではなく、

 ――ある体の一部分の違い

 です。

 

 どこの部分のことか、わかりますか。

 

 ……

 

 ……

 

 そうです。

 

 それは、

 ――頭の違い

 です。

 

 正しくは、

 ――脳(のう)の違い

 です。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』