マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

家の窓の役割、算数・数学の役割

 ――たった 1 種類の家しかなく、また、たった 1 種類の窓(まど)しかない世界――

 というのが、もし、あったとしたら――

 その世界では、

 ――家の窓の役割(やくわり)と家の役割とがゴッチャにされる。

 と、きのう、のべました。

 

 より正しくは、

 ――家の窓の役割を家の役割から切りはなして考えることは難(むずか)しい。

 ということです。

 

 もちろん――

 これは喩(たと)えです。

 

 ――家

 は、

 ――脳(のう)

 の喩えで、

 ――家の窓

 は、

 ――算数・数学

 の喩えです。

 

 つまり、

 ――家の窓の役割と家の役割とがゴッチャにされる。

 とは、

 ――算数・数学の役割と脳の役割とがゴッチャにされる。

 という意味で、

 ――家の窓の役割を家の役割から切りはなして考えることは難しい。

 とは、

 ――算数・数学の役割を脳の役割から切りはなして考えることは難しい。

 という意味ですね。

 

 ところで――

 

 きのう、ぼくは、

 ――家の窓の役割

 として、

 ――家の中から外の様子をうかがう。

 と、

 ――家の中に明かりを入れる。

 と、

 ――家の中に風を通す。

 との3つを挙げました。

 

 ひょっとすると――

 これら3つのほかにも、

 ――家の外から中の様子をのぞく。

 を挙げる人がいるかもしれませんね。

 

 ――家の中から外の様子をのぞけるということは、家の外から中の様子をのぞけるということもである。

 と考えて――

 

 が――

 どうでしょうか。

 

 ――家の外から中の様子をのぞく。

 は、

 ――家の窓の役割

 として正しいでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 おそらく――

 半分は正しくては、半分は間違(まちが)っています。

 

 家の外から窓をのぞきこんだら、たしかに家の中の様子がわかるであろう――

 という意味では正しいといえます。

 

 が――

 だれかに家の中の様子をのぞいてほしくて窓をとりつける人はいない――

 という意味では間違っているといえます。

 

 ……

 

 ……

 

 ――算数・数学の役割

 についても――

 同じようなことがいえます。

 

 つづきは、あす――

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』