マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

算数・数学が“脳の窓”ならば……

 算数・数学は、

 ――脳(のう)の窓(まど)

 であり――

 それも、かなり巨大(きょだい)で壮麗(そうれい)な“窓”である――

 と、きのう、のべました。

 

 脳にとって――

 算数・数学が、

 ――窓

 ならば――

 

 他は、何に当たるでしょうか。

 

 例えば、国語は、脳にとって、何でしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 ――照明

 である――

 と、ぼくは考えています。

 

 家の中を照らす明かりのことですね。

 

 もちろん――

 ここでいう「家」とは、

 ――脳

 のことです。

 

 つまり――

 算数・数学が、

 ――脳の窓

 ならば――

 国語は、

 ――脳の照明

 である――

 ということですね。

 

 ……

 

 ……

 

 今、

 ――国語

 と、のべましたが――

 正しくは、

 ――言語

 です。

 

 国語だけが、

 ――脳の照明

 であるわけではなくて――

 

 例えば――

 英語も、

 ――脳の照明

 です。

 

 日本語であろうと、外国語であろうと――

 言語は、

 ――脳の照明

 である――

 ということですね。

 

 ……

 

 ……

 

 言語が、

 ――脳の照明

 である――

 とは、

 ――脳の働きは言葉によって表すことができる。

 ということです。

 

 脳の働きは――

 算数・数学では、文字や数字や記号を使って表される――

 ということは、12月7日に、のべましたね。

 

 このことを、

 ――窓の明かりによって家の中が照らされる。

 と喩(たと)えました。

 

 国語や英語でも――

 同じように、

 ――家の中が照らされる。

 といえます。

 

 ――何によって照らされるのか。

 と、いえば――

 

 それが、

 ――照明

 です。

 

 例えば、“家”の中に備えつけられている“電灯”の類いによって、

 ――照らされる。

 ということです。

 

 ……

 

 ……

 

 ――脳

 という“家”には、

 ――窓

 が 1 種類しかない――

 と、12月2日に、のべました。

 

 ――照明

 は何種類もあります。

 

 その気になれば――

 人は、さまざまな種類の“照明”を使いこなすことができます。

 

 その代わり――

 

 ――明かり

 は、あくまでも“家”の中で発せられています――“家”の外ではない――

 

 これに対して、

 ――窓

 は、

 ――家の外の光

 で照らします。

 

 その点が、

 ――照明

 と、

 ――窓

 とでは、だいぶ違(ちが)っています。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』