マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

3本目の足

 ――生まれたときは4本足で、すぐに2本になって、最後は3本足になる動物、なぁ~んだ?

 なぞなぞです。
 有名なやつですよね。

 もちろん――
 答えは「ヒト」です。
 3本目の足というのは、ご老人の杖のことですね。

     *

 このなぞなぞを考えた人は――
 いったい何歳くらいだったのでしょう?

 もし、20代や30代の若造が考えていたとしたら、ちょっと嫌な感じがします。

 子供だったら、
(まあ、まだ子供だしね~)
 で納得――

 もし、ご老人だったら――

 凄いユーモアだと思います。

     *

 ここ数日、仙台は雪景色です。

 雪に閉ざされた道を歩くのは大変です。
 閉じた傘を杖代わりに、やっとこさ――

 足場が悪いところでは、杖が意外に役に立ちます。
 歳を取って足腰が弱くなったときと同じ原理ではないでしょうか。

 いつもなら20分もかからない道を、たっぷり30分はかけて歩きました。
(足腰が弱まると、毎日が、こうなんだろうな)
 と感じました。

 だから――
 冒頭のなぞなぞを、凄いユーモアだと思うのです。
 もしも、ご老人が考えたのだとしたら――
 そして、そのご老人が毎日、3本目の足を頼りに歩いているのだとしたら――