以下は、農村部のタクシーの運転手さんからきいた話です。
オートマチック車がほぼ完全に普及し、自動車の運転が格段に楽になったおかげで――
足取りのおぼつかないご老人まで、やすやすと自動車を運転するようになったといいます。
とくに農村部で、多いそうですね。
「むこうから、ヨタヨタっとお婆ちゃんが歩いてきて、車にストンと乗ったかと思うと、すごい勢いで運転していったりするんだよ」
農村部では、公共交通機関が不十分なので、どうしても自家用車に頼ることになります。
50代や60代の頃に乗っていた感覚で80代になっても乗りつづけるということが、ふつうにあるようですね。
もちろん、高齢運転者向けの講習会に参加した上でのことなのでしょうが――
「ヨタヨタ」のご老人が「すごい勢い」でエンジンをふかす様子は――
やはり、ちょっと心配です。
シャキシャキと歩けるご老人が同じことをするなら、まだ、わかりますが――