マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

気分を落ち込ませたくなかったら

 どんなにイヤなことがあっても――
 誰か人と話をしていれば――
 それなりに気分が落ち着いてくるものである。

 少なくとも、僕はそうだ。

 誰か人と話をしているとき――
 僕は、無心になれる。

 ――どうしたら、この人との今の会話を十分に楽しむことができるのか。

 それだけに、思考を集中することができる。

 もちろん――
 会話の相手が腹黒い人間の場合には、警戒も必要だ。

 少なくとも、

 ――無心

 は危険であろう。
 いつ何時、奸計に嵌(は)められてしまうか、知れたものではない。
 会話を十分に楽しむどころの話ではなくなってしまう。

 が――
 そんな相手と話をする機会は、稀である。

 たいていの場合は――
 相手も、自分との会話を楽しみたいと思っているものだ。

 人を信じる――
 ただ、それだけである。

 信じてダマされるほうが、疑ってダマすよりは、マシではないか。

 何かイヤなことがあったときに――
 誰かを疑い、その人をダマしてしまったら――
 ますます気分は落ち込んでくる。

 気分が落ち込むのは、つらい。
 よいことは何もない。

 自分の気分を落ち込ませたくなかったら――
 人を信じることである。

 人の善意を信じることである。