マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

薦めることの難しさ

 人から、

 ――今、話題のあのマンガ、スゴく面白いよ。

 と薦められ――
 それで本屋さんで立ち読みしてみたのです。

 その本屋さんは、話題作の場合には、閲覧用のサンプルがおいてありまして――

 で――
 それを手にとってみたのですが――
 最初の1ページから読む気がおきなくなりましてね。

 絵になじめなかったということと、ストーリーの入り方が好みでなかったということが、どうにも気になってしまい――
 最初は買う気マンマンでいたのですが――
 一気に醒めました。

 本屋さんには感謝をしております。
 閲覧用が置かれていなければ、間違いなく買っていたことでしょう。

 それにしても――
 人に何かを薦めるというのは、実に難しいですね。

 薦める人は、それが良いものだと思っているから薦めるわけで――
 絶対に悪気はないのです。

 けれども、結果は、ときに正反対になっていく――
 薦められた人をガッカリさせてしまったり――

 薦められたわけではなく、自発的に関心を持ったのなら、結果は違っていくのかもしれません。

 例えば、今回の僕のケースでも――
 本屋さんで、同じマンガを、偶然、手にとっていたら、
(スゴく面白い!)
 と感じていたかもしれません。

 僕は、かねてより、本やマンガを人に薦めるのは、なるべく控えたほうがよいと主張しているのですが――
 その理由は、リスクがリターンを上回っている、ということです。