スポーツ選手などが、
――明日から気持ちを切り換えていきます。
というようなコメントを残すことが、よくあります。
――終わったことに拘らず、前向きにやっていく。
といった程度の意思表示でしょう。
スポーツ選手に限らず、おそらく、すべての人にとって、何らかの価値を見出せる発想です。
が――
この「気持ちを切り換える」というプロセスを苦手とする人がいます。
とくに、物事を根気よく継続させることに長けた人に、多いように思います。
気持ちを切り換えるのが巧い人は、物事を諦めるのも早いようなのです。
何事も、諦めたら終わりですよね。
以後は何も生まれない――
もちろん――
気持ちを切り換えることが悪いわけではありません。
気持ちを切り換えるのが巧い人は、さっさと切り換えたらいい――
が――
気持ちを切り換えるのが苦手な人まで、ムリに切り換える必要はない――
と思うのです。
物事が好転しないときに、簡単には諦めきれず、いつまでも気持ちを引きずっていることで、かえって大成することもありうるでしょう。