歳をとるとともに――
1年が経つのが早く感じられますよね。
季節の移り変わりが、
(目まぐるしい)
とさえ、感じられます。
おそらく――
季節の移り変わりに慣れてくるからです。
10代の人よりも30代の人のほうが慣れている――
30代の人よりも50代の人のほうが慣れている――
そういう意味での「慣れている」です。
僕自身のことを振り返ってみるに――
10代の頃は、1年前の同じ時期のことを、かなりキレイに忘れていました。
が――
30代になって、意外によく覚えています。
例えば、今は11月ですが――
去年の11月頃に起こったことを、わりと明瞭に覚えているのです。
とりわけ、自分の体に起こったことを、よく覚えていますね。
いつ頃に風邪をひいていたか、それをひいたキッカケは何であったか、などなど――
で――
今年も同じようなキッカケで風邪をひきそうになって、去年の経験を活かし、危うく難を逃れたりすると、
(やれやれ、1年が経つのが本当に早くなったなあ)
などと実感するのです。
――歳をとって賢くなったのだ。
と、いえなくもないのですが、
――季節の移り変わりに新鮮味がなくなったのだ。
とも、いえます。
そういう意味で、
(もう若くはないのだなあ)
と思うのです。