マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

僕は今年で

 僕は今年で36歳になるのですが――
 最近、戦いがテーマの物語に嫌気がさしてきているのですよね。

 戦いがテーマの物語というのは、格闘だったり戦争だったりがテーマの物語です。
 とくに格闘がテーマの物語で、主人公たちが心の底から決闘を欲しているような描写があったりすると、
(もう、いいよ)
 と思うのですよね。

 人は、戦うよりも戦わないほうが、数段、難しいと思っています。

 歴史家も、しばしば指摘するところですが――
 例えば戦争は、始めるは簡単で、終わらせるのが困難なのです。

 先年、アメリカがアフガニスタンイラクで戦争を始めましたが、あれをみていても、よくわかりますね――戦争を終わらせるのが、いかに難しいか。

 だから――
 戦いを始める、あるいは戦っている人たちを描く物語よりも――
 戦いをしない、あるいは戦いを終わらせる人たちを描く物語のほうが――
 ずっと刺激的で挑戦的だと思うのです。

 でも、そういう物語って、ほとんどないのですよね。