プロとアマチュアとを分ける山稜は、
――くせ
だろうと思います。
ひと癖もふた癖もある――の「くせ」ですね。
この「くせ」という名の山稜をどちらに下っていくかで――
プロとアマチュアとが分けられます。
どちらであろうと、人から受け入れられるためには「くせ」の嫌らしさを薄める必要があります。
山稜の頂きをつたっていくのが大変なように――
「くせ」の嫌らしさを薄めることなく人から受け入れてもらうのは至難の技です。
問題は、どういう方向に薄めていくか、ですね。
まあ、陽の当たる方向に下っていくわけですが――
ここで注意すべきは――
陽光の向きは時々刻々と移り変わっていくということです。
山稜の周辺の地形とは全く関係がないということですね。
いくら地形を詳細に分析しても、陽の当たる方向はわからない、ということです。
まずは空を見上げないと――