何か重大なことが決まる直前の緊張感というのは、人の神経を大いに高ぶらせるのですよね。
先日の衆院総選挙の結果が出るときがそうでしたし――
これから2016年のオリンピックの開催都市が決まるという今夜なども、まさにそうです。
僕は、元来、オリンピックには、それほど関心が持てずにおり――
かつ、21世紀の東京にオリンピックを招致しようとする意図にも特段の政治センスを感じられないのですが――
それでも――
今夜は、何か重大なことが決まる直前という点においては、申し分のない状況なので――
何となく神経が高ぶっていたりします。
不思議なものです。
きっと失われる可能性の大きさが、神経を高ぶらせているのですね。
直に手にするかもしれない可能性よりは、永久に失われるかもしれない可能性のほうが、より明示的に人を緊張させるのだと思います。
期待よりは不安のほうが刺激的だということですね。