誰かの心を動かそうと思ったら――
その人の心が動きだそうとする瞬間を逃がさないことです。
どんな人にも、心の動きだしそうときはあります。
人生の転機、何か大きな事件の起こったあと、思いがけず琴線に触れたとき――
そういった瞬間をとらえて、その人の心に働きかける――
その働きかけの仕方は、言葉であっても、行動であってもよいでしょう。
気をつけなければならないことは――
せっかく心が動きだそうしているのに、その動きを止めてしまうことです。
配慮の欠いた働きかけをしてしまったばっかりに、心の動きを止めてしまう――
あるいは――
適切に働きかけなかったばっかりに、心の動きが止まってしまう――それ以上は動かなくなってしまう――
そういう顛末を避けることです。