マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2年前の春が

 きょう――
 以前、目にしたことのある業界誌の一部を、ひょんなことから再び目にしたのです。

(これ、ずいぶん昔に読んだことあるやつだ~。懐かしい~)
 と思って――
 その業界誌の発行日を確認したら――
 なんと、2年前の春でした。

(え~、たったの2年?)

 にわかには信じられませんでした。

 僕の主観では、5~6年前に感じられたのです。

 下手をすると、12~13年前に――

 2年前の春が――
 妙に遠くに感じられます。

 1年前の春は――
 よく覚えているのです。

 東日本大震災の春でした。

 この春のことは、手にとるように覚えている――
 めちゃくちゃ近くに感じられるくらいに――

 が――
 2年前の春は、遥かに遠き彼方の過去です。

 なぜ、こんなにも遠くに感じられるのか。

 きっと――
 二度と元には戻らないからです。

 震災の津波などによって失われた数々の事象や事物が――人間関係や建築物、町並み、海岸風景などが――
 もう二度と元には戻らない――

 そのことを――
 僕が、肌で実感しているからです。

 おそらくは――
 過去の遠さの感覚でいえば――
 2年前も3年前も同じなのです。

 2年前と5年前とも同じ――

 たぶん――
 2年前と12年前とも、そんなには違いません。