夢想は、現実と繋(つな)がっているから面白いのであって――
もし、現実と全く繋がっていないことがハッキリしたら――
そんなに面白くはないのですね。
例えば、
――宝くじで5億円が当たったらどうしよう?
という夢想は――
本当にその宝くじ券を買っている人が描く夢想なら、面白いのですが――
買っていない人の描く夢想は、そんなに面白くはありません。
あるいは、
――町内会を活性化するにはどうしたらよいか?
という問いに対し、
――町内を本拠地とするプロ・スポーツチームを誘致する。
という夢想を描いたとして――
その夢想が本当に面白くなるには、
――何の競技のプロ・スポーツを誘致するのか?
――誘致の資金はどこから、どうやって獲得するのか?
――そのスポーツ・ビジネスをどうやって定着させるのか?
――主要なファン層をどこに絞り、どうやって広告をするのか?
といった具体的手段について――
大真面目に議論することです。
その議論が現実的であればあるほどに、夢想は光り輝きます。