誰かが――
自分にとって、
(ええ~!?)
と思えるような悪趣味のシャツを着ていても――
その人が、それを、
――良い。
と思っているのなら――
その思いは最大限に尊重してあげたいと思うのです。
個人の主観の固有性を例に挙げるまでもなく――
当人が「良い」と思っているのなら――
それでよいではありませんか。
が――
さらに欲を出してしまって――
当人が、その「悪趣味」をどのように「良い」と思っているのか、どうしても知りたくなった場合には――
どうすればよいのでしょうね。
もちろん、藪から棒に、
――そのシャツのどこがいいの?
と尋ねれば――
その当人の度量の狭さによっては、即、喧嘩になってしまうでしょうが――
では、黙って、そのシャツを無視していればよいのかいえば――
無視も、一つの喧嘩のあり方ではあるわけですから――
やはり、一概にはいえません。
とりあえずの対応策は――
たとえ、どんなに「悪趣味」に思えても、それを「悪趣味」とは決め付けずに――
そのどこが「良い」のかを探してみることでしょうね。