人知には限りがあるということを――
どこまで痛感しているか――
それが――
その人の度量の広さを決めると思っています。
自分の知性のひ弱さを自覚できず――
他人に知性の逞しさを期待するばかりの人は――
およそ度量が広いとはいえません。
が――
自分の知性のひ弱さを認識し――
他人に知性の逞しさを期待しないような人は――
たぶん度量の広い人です。
少なくとも――
度量が広いように感じられはするでしょう。
そういう人は、人知の限りがもたらす事故や過失や軋轢に、たぶん寛容になれるから――
度量の広さは、結局は、人の知性のひ弱さにどれだけ敏感でいるかと、ほぼ同義ではないでしょうか。
(しょうがないよね。だって、あの人もこの人も、あなたも私も、結局は人だからね)
と――