マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人知には限りがある

 人知には限りがあるということを――
 どこまで痛感しているか――

 それが――
 その人の度量の広さを決めると思っています。

 自分の知性のひ弱さを自覚できず――
 他人に知性の逞しさを期待するばかりの人は――
 およそ度量が広いとはいえません。

 が――
 自分の知性のひ弱さを認識し――
 他人に知性の逞しさを期待しないような人は――
 たぶん度量の広い人です。

 少なくとも――
 度量が広いように感じられはするでしょう。

 そういう人は、人知の限りがもたらす事故や過失や軋轢に、たぶん寛容になれるから――

 度量の広さは、結局は、人の知性のひ弱さにどれだけ敏感でいるかと、ほぼ同義ではないでしょうか。

(しょうがないよね。だって、あの人もこの人も、あなたも私も、結局は人だからね)
 と――