マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

働くために遊ぶ

 遊ぶために働くのか――
 働くために遊ぶのか――

 その問いが――
 20代の僕には、そこそこに切実でした。

 もちろん――
 常識的には、「遊ぶために働く」です。

 遊ぶのに必要なおカネを手にするために働くのであって――
 働くのに必要な何かを手にするために遊ぶわけではないのです。

 そもそも、

 ――働くのに必要な何か

 とは何でしょうか。

 鋭気か根気か集中力か――

 おそらくは、その全てでしょうが――

 でも――
 たぶん、それらだけではない――

 それら以外にも幾つかはある気がする――

 とにかく――
 きっちりと働きあげるのに必要な「何か」がハッキリとわかっていて――
 その「何か」を遊びで補うことができるとき――
 人は、

 ――働くために遊ぶ

 を実践できるのです。

 そういう遊び方をぜひしたいものだと――
 20代の僕は、つねづね思っていました。