マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

自分の“好き勝手”は自覚しにくい

 いろいろとシガラミのある人ほど、自由に生きようとし――
 ほとんどシガラミのない人ほど、不自由に生きようとする――

 そんな傾向が――
 あるような気がします。

 生まれながらに背負っているものが多い人ほど――
 それらを背負ったままに、どうにかして自分のやりたいことをやろうと工夫を重ね――

 生まれながらに好き勝手をしたい放題の人ほど――
 わざわざ何かに縛られて、自分のやるべきことを自分自身に厳しく課そうとする――

 背負っているものが少ない人ほど、もっと何かを多く背負いたくなり――
 好き勝手ができない人ほど、気兼ねなく存分に好き勝手をしたくなる――

 人とは――
 そういう存在なのかもしれません。

 ……

 ……

 僕自身の話をすれば――

 僕は――
 背負っているものが少なかったので――
 もっと何かを多く背負いたくなった部類であるように思います。

 35歳くらいを過ぎてから――
 何かを無性に背負いたくなったのですが――

 その頃に実感したことは、
(10代や20代の頃は、なんと自由であったことか)
 ということでした。

 好き勝手をしたい放題のときこそ――
 その自分の“好き勝手”をなかなか自覚できないものです。