マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

そんなに無茶苦茶には生きていないと錯覚していたい

 自分の生き方に一貫性を持たせたいと――
 ずっと思っています。

 それは――
 たぶん、むなしい努力です。

 人は、僕も含め、なかなか一貫性を持って生きることはできない――
 人の心は矛盾の塊だからです。

 実際、僕自身、自分の心の中の矛盾を強く意識しない日はありません。

 それでも――
 一貫性を持って生きていきたい――

 決して堅持できないであろう一貫性をどうにかして堅持しようと努力し続けたい――
 そう思います。

 なぜ――
 そう思うのか。

 たまに自問します。

 現時点での僕の回答は、

 ――もしも一貫性を放棄してしまったら、きっと自分の生き方が混沌になってしまうから――

 です。

 もちろん、人の生き方というものは、本来、混沌であるに違いないのです。
 それでこそ、人の生き方です――だって、人の心は矛盾の塊なのですから……。

 が――
 それでも、ひょっとしたら、一貫性を堅持しようと努力し続けることで、少しは混沌でなくなるかもしれない――
 混沌の度合いが、多少なりとも弱まるかもしれない――

 それくらいのことをこいねがい――
 僕は自分の生き方に一貫性を持たせたいと思っています。

 つまりは、
(混沌が恐い)
 ということです。

(そんなに無茶苦茶には生きていないと錯覚していたい)
 ということです。