何か文章を書くときに――
コンピュータのワープロソフトで書くときと、ペンを使って手で書くときとでは――
まったく違う作業をしているような感覚に陥ることがあります。
同じ「文章を書く」という作業をしているはずなのに――
不思議なものです。
その違いは何かといえば――
体の使い方ですよね。
もちろん、どちらも手を使うのですが――
コンピュータで書くときは、両手の指の腹でキーボードのボタンを押して書いている――
ペンで書くときは、片手の指でペンを強く挟みながら紙面に圧をかけて書いている――
この違いは、一見、小さいな違いですが――
たぶん体にとっては大きな違いなのだと思います。
僕らの心は体を介して外界と交流していますから――
体にとっての大きな違いは、心にとっても大きな違いでしょう。