一般に――
物事の白黒をすべからくつけていくのは――
よくないこととされていますね。
僕も、そう思っています。
ところが、
――そうやって、すぐに“黒”と決めつけるな!
といいながら、なぜか“白”と決めつけたがる人たちがいて――
正直、閉口させられることが、時々あります。
物事の転帰が“黒”とも“白”ともいえないときには――
事にあたっては、十分に綿密な対策が必要です。
そうした注意を怠って、
――きっと大丈夫だろう。
と高をくくって事にあたるのは――
愚かなことです。
ここでいう「黒」とは、
――再起不能の失敗
を指します。
通常は、誰かの死、あるいは、何らかの組織の瓦解などを意味します。
では、「白」は何を指すのか――
……
……
「成功」を指すのではありません。
――再起不能の失敗以外の全て
を指します。
物事の転帰には、成功と失敗と成功か失敗かわからない事態の3つがあって――
失敗には、再起不能の失敗と再起可能の失敗とがあります。
よって、「再起不能の失敗以外の全て」とは、
――成功 および 再起可能の失敗 および 成功か失敗かわからない事態
となるのです。
とにかく――
再起不能の事態を避けることが最も大切です。
再起不能の失敗さえ回避できれば――
あとから、いくらでも挽回できます。
成功を手にするには――
再起不能の失敗を恐れ、再起可能の失敗は恐れてはならないです。
これら「黒」「白」の中身をきちんと理解している人が、前述の人たちの中に――つまり、「“黒”と決めつけるな!」といいながら、なぜか“白”と決めつける人たちの中に――どれくらい、いるのか――
きちんと調べたことはありませんが――
……
……
(1人もいないんじゃないかな~)
と思っております。
「黒」「白」をきちんと理解していれば――
“白”と決めつけるはずはありませんので――