歴史とは――
通常、
――戦いの歴史
であることに気づかされます。
試みに――
歴史に名を残した人々の人生を辿ってみれば――
そのほとんどが戦いに明け暮れた人生です。
――なかなか歴史を好きになれない。
とか、
――どうしても歴史に興味をもてない。
という人は少なくありませんが――
歴史が「戦いの歴史」である以上――
そうしたネガティブな反応は、きわめて真っ当といって良いでしょう。
戦いとは――
常に醜く、また恐ろしいものです。
ところが――
人の世は、戦いの時期だけが繰り返されてきたのではありません。
戦いと戦いとの間の時期――いわば「和みの時期」とでも呼ぶべき時期――もあり――
同じように繰り返されてきました。
歴史では――
通常、戦いの時期ばかりが注目されますが――
たまには、和みの時期が注目されても良いのではないか、と――
僕は思っています。
「戦いの歴史」ではなく、
――和みの歴史
ですね。
歴史に名を残した人々が、戦いの時期に何をしていたかについて――
とくに、これといった興味をもてない人でも――
和みの時期についてであれば――
ちょっと新鮮な興味をもてるのではないでしょうか。