人は、四十路にさしかかると――
10代や20代の若い人たちの粗相や不義には、比較的、寛容になれるものです。
五十路や六十路にさしかかると――
そうでもないようですが――
四十路では――
けっこう寛容になれる――
なぜでしょうか。
……
……
たぶん――
自分が10代・20代であった頃に――
同じような粗相や不義を――
年長の人たちによって、寛大に許されてきた記憶が残っているからです。
五十路や六十路になると――
その記憶が薄れるものですから――
そんなに寛容にはなれなくなるのですね。
……
……
ときどき――
五十路や六十路になっていても――あるいは、それ以上の高齢になっていても――
10代・20代の若い人たちの粗相や不義に寛容な人たちをみかけます。
そういう人たちは――
きっと記憶力がよいのでしょう。
そうでなければ――
想像力や創造力がよいはずです。
薄れてしまった記憶を――
想像や創造で補っている――
……
……
ぜひ、そんなふうになりたいものです。