皮肉や嫌味をいわれても、それとはなかなか気づけない、気づかない――
そういう性質が――
僕には、あるようです。
「あいつ、ホントありえないくらい鈍いんだよな~」
と呆れられている、みたいな――(苦笑
……
……
もちろん――
そういう陰口を露骨に叩かれたりしたら――
さすがに気づいて――
少しは気にするでしょうが――
40歳を過ぎた頃からは――
(いや、実は、それは案外もうけもんなんじゃない?)
と思うようにもなっています。
……
……
というのも――
皮肉や嫌味に気づけないということは――
たとえ誰かに面と向かって皮肉や嫌味をいわれたとしても、その“誰か”を前に、あいもかわらずニコニコしていられるということですから――
これは――
実は、とても結構なことだろうと思うのです。
ここまで泰然自若とした受け止め方が――
他にあるでしょうか。
……
……
まあ、
――厚顔無恥
という言葉もありますけどね(笑
……
……
あえて“カッコいい”言い方をするならば、
――侮るより、侮られるほうがよい。
という境地でしょう。
あるいは、
――蔑むより、蔑まれるほうがよい。
と――
……
……
残念ながら――
僕自身の境地は――
まだ中途半端な域をさまよっています。
……
……
ひょっとすると――
侮られ方や蔑まれ方が中途半端なうちは――
誰かに迷惑がかかるのかもしれません。
が――
行き着くところまで行き着けたなら――
それなりに立派であるに違いありません。