マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「不静」という言葉を認めるならば

 ――不安

 は、

 ――対象なき恐怖

 であり――
 その対義語は、

 ――対象なき切望

 である、と――
 きのうの『道草日記』で述べました。

 そして――
 この「対象なき切望」をなじみのある漢字2文字で表せないので――
 長年もんもんとしている、とも――

 ……

 ……

 実は――
 ひとりよがりの言葉なら――
 すでに作り出しております。

 ――不静(ふせい)

 です。

 つまり、

 ――不安

 の対義語は、

 ――不静

 である――
 ということですね。

 ……

 ……

 この「不静」という言葉を認めるならば――
 ちょっと面白いことがいえます。

 すなわち――

 人は――
 何か不確定要素の事象に臨む際には――
 概して2種類の感情を抱く、と――

 一つは、

 ――不安

 であり――
 もう一つは、

 ――不静

 である、と――

 その事象が――
 自分にとって――
 有害であると直感する場合には、不安のドキドキを――
 有益であると直感する場合には、不静のワクワクを――
 感じる、と――