マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ヒト・人への観点を交叉させる

 生物種としてのヒトの欲求には、

 ――摂食欲求

 ――睡眠欲求

 ――排泄欲求

 などの“生物的ないし生理的な欲求”と、

 ――承認欲求

 ――支配欲求

 ――所蔵欲求

 などの“社会的ないし心理的な欲求”とがある――
 ということを――

 先月5日の『道草日記』で述べました。

 ……

 ……

 4日前の『道草日記』では、

 ――生存欲求

 は、“生物的ないし生理的な欲求”で、

 ――闘争欲求

 は、“社会的ないし心理的な欲求”であろう――
 ということも述べました。

 ……

 ……

 ここでいう、

 ――生物的ないし生理的

 ――社会的ないし心理的

 の表現のうち、「生物的ないし生理的」は――
 厳密には、

 ――自然的ないし生理的

 のほうが良かったと感じています。

 生物は、人工物ではなく、自然物の1つですので――
 そのような意味で、

 ――自然的

 であろう、と――

 ……

 ……

 これら2つの表現は――
 生物種としてのヒトを考える上で――
 あるいは――
 社会的存在である人を考える上で――
 どちらも欠かせません。

 生物種としてのヒトを、自然的ないし生理的な観点だけからみていても、よくわからないし――
 社会的存在としての人を、社会的ないし心理的な観点だけからみていても、よくわからない――
 からです。

 むしろ――
 観点を交叉させる――

 つまり――
 生物種としてのヒトを、社会的ないし心理的な観点からみる――
 あるいは――
 社会的存在としての人を、自然的ないし生理的な観点からみる――

 そうすると――
 ヒトないし人のことが、よりよくわかってきます。

 つまり――
 生物種としてのヒトを考えるときに――
 ヒトの特徴をより確かに掴むには、

 ――社会的ないし心理的な欲求

 に着眼することです。

 例えば、

 ――生存欲求よりも闘争欲求に着眼するほうが、ヒトの特徴が浮き彫りになる。

 ということです。

 もちろん――
 “社会的ないし心理的な欲求”というのは――
 あくまでも、二次的な欲求です。

 厳密には――
 欲求ではなく、

 ――欲求を支持する脳の働き

 おそらくは、

 ――ヒトを人たらしめる心の動き

 です。