マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

精神科医の仕事も大半は人工知能に奪われるけれど

 人工知能によって将来とって代わられやすい職業として、

 ――販売員

 ――事務員・秘書

 ――運転手・輸送員

 ――工場作業員

 などが挙げられていて――
 逆に――
 人工知能によって将来とって代わられにくい職業として、

 ――設計者・デザイナー

 ――芸術家

 ――経営者

 ――弁護士

 などとともに、

 ――医師

 とりわけ、

 ――精神科の医師(精神科医

 が挙げられています。

 たしかに――
 「気分」や「感情」などが未だに十分に定義されていない現状をみると――

 それは――
 当たり前のことかもしれません。

 が――

 ……

 ……

 僕は――
 精神科医の仕事も――
 その大半は――
 いずれ人工知能にとって代わられる、と――
 みています。

 例えば――
 患者の話をきいて――
 患者の心の病気が何かを予測し――
 それに見合った治療薬を処方したり、患者の心を落ち着かせる言葉をかけたりすることは――
 いずれ人工知能にとって代わられるでしょう。

 が――
 精神科医の全ての仕事が人工知能にとって代わられることは、たぶん、ありません。

 少なくとも――
 ある仕事だけは――
 おそらく永遠に――
 とって代わられることはないでしょう。

 その仕事とは、何か――

 ……

 ……

 ――患者に共感を示すこと

 です。

 人工知能に心の病気をみつけてもらい――
 効果的な治療薬を選んでもらい――
 心の安らぐ言葉をかけてもらっても――

 患者は――
 人である以上――
 必ず共感を求めるものです。

 ――人工知能精神科医に、こんな薬を選んでもらって、こんな言葉をかけてもらった。

 ということに関する気持ちを分かち合う相手が――
 どうしても必要なのですね。