マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

結局、新型コロナ・ウイルス感染症とは何なのか

 ――結局、新型コロナ・ウイルス感染症とは何なのか。

 と問われたら――

 

 様々な答えがありうるかと思いますが――

 

 僕は、

 ――未知の風邪

 であると、考えています。

 あるいは、

 ――新規の風邪

 といってもよいかもしれません。

 

 ……

 

 ……

 

 こう述べると、

 ――けしからん!

 と叱られることがあります。

 

 ――世界中で 30 万近くの人が亡くなっているのに、「風邪」とは何事か!

 というのです。

 

 その叱責は、

 ――未知の風邪

 もしくは、

 ――新規の風邪

 の「未知」や「新規」を無視しているか、「風邪」を軽視しているかの、どちらかです。

 

 たしかに、「風邪」ときけば、

 ――なんだ、大したことないのか。

 と思いがちです。

 

 が――

 それは、あくまでも「既知の風邪」もしくは「旧来の風邪」に限った話です。

 

 本来の「風邪」は、必ずしも「大したことはない」とはいっていられません。

 

 ――風邪

 は、鼻や喉などの上気道に起こる不具合を特徴とする病気の一群です。

 ――上気道

 というのは、口・鼻から肺までの空気の通り道のうち、口・鼻に近い方の部分を指します。

 咳、くしゃみ、鼻水、喉の痛み、発熱、頭の痛みなどの症状・徴候がみられます。

 

 ある程度の栄養や休養をとっていれば、いずれは治る、ということが知られていますが――

 そうした対応を怠ると、ときに不具合が肺にまでおよび、場合によっては、命にも関わります。

 

 この病気の原因のほとんどは、ウイルスの感染であると考えられています。

 

 原因となるウイルスは――諸説あるようですが――ざっと 100 ~ 300 種類です。

 

 ……

 

 ……

 

 僕が――

 新型コロナ・ウイルス感染症を、

 ――未知の風邪

 とか、

 ――新規の風邪

 と呼ぶのは――

 新型コロナ・ウイルスも、そうした風邪の原因となるウイルス――風邪ウイルス――の1つに含めてよいのではないかと考えるからです。

 

 もちろん――

 風邪ウイルスであるからといって、他の風邪ウイルスと同列に扱ってはいけません。

 

 新型コロナ・ウイルスは、ヒトにとっては、あきらかに新参です。

 そのために、ヒトは、このウイルスに対し、免疫的には弱いのですね――相手が新参であるがゆえに、弱いのです。

 

 だからこそ――

 ヒトは、このウイルスに細心の注意を払う必要があります――他の風邪ウイルスからは厳密に区別をする必要がある――

 

 が――

 近い将来には――

 例えば、10 年後とか 30 年後とかには――

 他の風邪ウイルスと同列に扱ってよい状況がくるでしょう。

 

 もちろん――

 相手は未知ないし新規の風邪ウイルスですから、ひょっとしたら、そうはならないのかもしれない――

 

 が――

 少なくとも現時点では、「そうはならない」と思わせる明確な根拠は、幸いにも、見当たらないようです。