マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

仮に最古参の風邪ウイルスが実在するとしても

 ヒトにとって最古参の風邪ウイルスが出現したのも、ヒトがヒト属の最後の生き残りとして繁栄を極めはじめたのも、どちらも今から 1 万~ 3 万年前のことではないか――

 ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 ――ヒトにとって最古参の風邪ウイルス

 というのは――

 我ながら――

 実に珍妙なことを思いついたものです。

 

 もちろん――

 これは、記述を単純にするための修辞の一環と捉えて頂きたいところでして――(笑

 

 ……

 

 ……

 

 ――ヒトにとって最古参の風邪ウイルス

 という概念が成立しうるのは――

 おそらくは虚構の世界だけです。

 

 現実の世界では――

 少なくとも――

 ネアンデルタール人が絶滅し、ヒトがヒト属の最後の生き残りとなった直後に、最古参の風邪ウイルスが出現したと考えるのは――

 少し無理があります。

 

 仮に最古参の風邪ウイルスが実在するとしても――

 その風邪ウイルスは、ヒトがヒト属の最後の生き残りになる前からヒトと関わっていたと考えるほうが自然です。

 

 つまり――

 ヒトは、ネアンデルタール人をはじめ、ヒト属の他の生物種と共存をしていた頃から――

 風邪をひいていたに違いない――

 ということです。

 

 よって――

 きのうの『道草日記』で述べた風邪ウイルスの列、

  CV(0)、CV(1)、CV(2)、……、CV(n)

 は、あまりにも記述を単純にしすぎています。

 

 実際は――

 もう少し複雑なことを考えなければなりません。

 

 が――

 僕がいいたいことは、未来のことです。

 

 例えば、

  CV(-1)

 や、

  CV(-2)

 のことです。

 

 つまり――

 これから出現するであろう新型コロナ・ウイルスよりも新参の風邪ウイルスのことです。

 

 このままいくと、

  CV(-1)

 は、今から約 100 年後に――

  CV(-2)

 は、今から約 200 年後に――

 それぞれ出現するのではないか――

 

 そういうことです。

 

 ここでいう、

 ――このままいくと――

 という条件の具体的な中身は――

 以下の2つ――

 すなわち、

 ――ヒトの寿命が約 100 年であり続ける。

 および、

 ――ヒトの個体は、当人が望みさえすれば、地球上の全ての場所へ、ほぼ一瞬のうちに――つまり、わずか数日くらいの間に――移動できる。

 の2つです。