マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

大人を対象とする教育

 ――メンデル(Mendel)の法則

 について――

 僕は、

 ――知っていた。けど、よくわかっていなかった。

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 この、

 ――知っていた。けど、よくわかっていなかった。

 の気づきは――

 いわゆる大人を対象とする教育の在り方の根幹に関わっている、と――

 僕は考えています。

 

 こうした気づきをもたらすのが大人を対象とする教育の目的である――

 と断言をしても差し支えないのではないか、と――

 

 ……

 

 ……

 

 ここでいう、

 ――教育

 とは、

 ――教え、育てる

 の意味ではなくて――

 

 ――教わり、育つ

 という意味です。

 

 また、

 ――大人を対象とする教育

 というのは、

 ――大人が、誰かに何かを教わることで、自分自身の知性を育むこと

 を指します。

 

 僕は、

 ――教育

 を、

 ――教え、育てる

 と思っているうちは、

(絶対に成功しない)

 と考えています。

 

 そもそも、

 ――教育をする

 という表現それ自体が間違っている――

 

 ――教育

 というのは、

 ――すること

 ではなく、

 ――させること

 です。

 

 つまり、

 ――教育をする

 ではなく、

 ――教育をさせる

 と表現をするのがよい、と――

 

 ――教え、育てる

 ではなく、

 ――教わらせ、育たせる。

 である、と――

 

 ……

 

 ……

 

 大人は、すでに多くのことを知っていて、よくわかっているつもりになっています。

 そこに、

 ――実は違うんだよ。

 と囁きを入れる――

 

 ――きっと知ってはいるしょう。けど、本当によくわかっていますか。

 と問いかける――

 それが、大人を対象とする教育の本質です。

 

 いいかえると――

 たんに、

 ――知らないでしょう?

 とか、

 ――わからないでしょう?

 とかいう問いかけは、大人を対象とする教育では、不要です。