マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

本1冊分以上を読み込んでいく入学試験

 ――教わり育とう!

 の思いをが強い志願者ほど有利となる入学試験について――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 

 それは――

 まだ志願者が得ていないであろう知識や理解をその場で与えて――入学試験の会場で与えて――解かせる問題ばかりで構成をされた入学試験です。

 

 大学の入学試験を例にとれば、

 ――高校課程の枠に縛られない入学試験

 といえます。

 

 では――

 そのような入学試験として――

 どのような問題が考えられるでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 色々と考えられます。

 

 例えば――

 理科の生物で、新型コロナ・ウイルス感染症の病態を題材にとってもよい――

 

 例えば――

 社会の世界史で、2014年からのウクライナ情勢の経緯を題材にとってもよい――

 

 例えば――

 数学で、昨年ノーベル物理学賞を受けた気候の模式化を題材にとってもよい――

 

 ただし――

 いずれの場合も、高校の教科書で述べられていない知識や理解は、すべて問題の文の中で明示をします。

 

 例えば、ウイルス感染症の診断法や治療法の実際――

 例えば、現在のウクライナに関わる国際社会の状況――

 例えば、コンピュータ・シミュレーションの原理――

 こういった知識や理解を初歩から丁寧に説明をしていく――

 

 当然――

 問題の文は著しく長くなるでしょう。

 

 全科目を合わせたら本1冊分くらいの分量を優に超すかもしれません。

 

 が――

 それでよいのです。

 

 本1冊分以上の文章を丹念に読み込んでいく――

 そのような入学試験を、

 ――教わり育とう!

 の思いに溢れている志願者は――

 さほど苦にはしないはずです。

 

 なぜならば――

 その入学試験は――

 まだ自分が教わっていない知識や理解が得られる絶好の機会であり――

 自分の知的好奇心を存分に滾(たぎ)らせてくれるからです。