マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

失敗を論じる上で最も重要なこと

 ――失敗

 の分類には、

 ――再起可能の失敗か、再起不能の失敗か。

 という切り口のほかに、

 ――利益獲得の失敗か、損害回避の失敗か。

 という切り口がある――

 ということを、きのうの『道草日記』で述べました。

 

 実は――

 厳密には、

 ――失敗

 の分類の切り口は3つなのです。

 

 ――再起可能の失敗か、再起不能の失敗か。

 と、

 ――利益獲得の失敗か、否か。

 と、

 ――損害回避の失敗か、否か。

 との3つです。

 

 ――再起可能

 と、

 ――再起不能

 とは二律背反ですが――

 

 ――利益獲得

 と、

 ――損害回避

 とは二律背反ではないのですね。

 

 よって、

 ――利益獲得の失敗でもあり、損害回避の失敗でもある失敗

 というのが考えられるのです。

 

 ただし、

 ――利益獲得の失敗でもなく、損害回避の失敗でもない失敗

 というのは、おそらくは考えられません。

 

 それは、失敗でも何でもないといえるでしょう。

 

 つまり、

 ――利益獲得の失敗か、損害回避の失敗か。

 という切り口で失敗を選り分けるとすれば、

 

  利益獲得の失敗

  損害回避の失敗

  利益獲得の失敗かつ損害回避の失敗

 

 の3つに分類をされる――

 ということです。

 

 ここで着目をするべきは――

 これら3つの失敗のうち、

 

  損害回避の失敗

  利益獲得の失敗かつ損害回避の失敗

 

 のなかには、

 ――再起不能の失敗

 が隠れている――

 という点です。

 

 失敗を論じる上で最も重要なことは――

 これら、

 

  損害回避の失敗

  利益獲得の失敗かつ損害回避の失敗

 

 の中から、いかにして

 ――再起不能の失敗

 を見つけ出して――

 かつ――

 それら、

 ――再起不能の失敗

 を、いかにして確実に避けていくのがよいのか――

 ということです。