マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

運命の人:見つけだすのではなく、作りあげる

 ――運命の人

 は簡単(かんたん)にあらわれる――

 という話をしています。

 

 一見、

 ――運命の人

 と感じられるような人なら、たくさんあらわれる――

 ということです。

 

 それでは――

 本当の意味での、

 ――運命の人

 は、どうでしょうか。

 

 つまり、

 ――その人と出会うことが生まれる前から決まっていたかのように感じられる人

 です。

 

 ……

 

 ……

 

 そういう人は、

 (たぶん、いない)

 と、ぼくは思っています。

 

 いるのは――

 出会えたことが、とてもありがたく思えるような、すばらしい関係を築(きず)きあげることができたと、あとで思いかえして、わかるような人だけである――

 と――

 

 ……

 

 ……

 

 つまり、

 ――運命の人

 は、ただ待っていても、あらわれない――

 ということです。

 

 まずは――

 できるだけ、たくさん恋(こい)をして――

 できるだけ、たくさん恋をされて――

 

 ――あ、この人、“運命の人”っぽいなぁ。

 と思えるような人をみつける――

 

 そうしたら――

 今度は、その人のことを心の底から大切にしようと思うことです。

 

 つまり――

 その人を愛そうと思うこと――

 

 ……

 

 ……

 

 日本語で、

 ――愛する。

 というと、何だか、ひどく気どった感じがして―― 

 あまりカッコよくないのですが――

 

 何ということはありません。

 

 ――愛する。

 とは、

 ――いつまでも大切にしようと思う。

 ということです。

 

 だれかのことを、いつまでも愛そうとし――

 かつ――

 その人との関係が、いつまでも良い関係で続くように思えるときに――

 その人は、本当の意味で、

 ――運命の人

 になります。

 

 ――運命の人

 は見つけだすのではありません。

 作りあげるのです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』