マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

権威主義の良さ

 ――権威主義(けんいしゅぎ)の国

 では、

 ――権威主義

 に良さがあることを積極的にアピールしなければならないようである――

 と、きのう、のべました。

 

 ――権威主義の良さ

 とは何でしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 おそらく――

 

 ――いろいろなことが素早(すばや)く決められる。

 ということです。

 

 ――民主主義(みんしゅしゅぎ)

 というのは、

 ――みんなのことは、みんなで話しあって決める。

 という考えでした。

 

 みんなで話しあうのは大変です。

 

 5月23日に、のべたように――

 まずは、みんな――国中の人たち――が集まらなければならないけれども――

 そんなことは、よほど小さな国でもないかぎり、とうてい無理です。

 

 よって――

 話しあいの代表者を選びだす必要がある――

 

 それには、みんなで投票をしないといけない――

 

 つまり、

 ――民主主義の国

 では、いろいろなことを素早くは決められないのですね。

 

 これに対し、

 ――権威主義の国

 では――

 そんなことをする必要はありません。

 

 かぎられた人たちだけで話しあって、さっさと決められる――

 

 よって――

 例えば、新型(しんがた)コロナウイルス感染症(かんせんしょう)が、2019年から大流行をした際に――

 その対応(たいおう)の方法などを、

 ――権威主義の国

 では、わりと素早く決められたそうです。

 

 ――民主主義の国

 では、けっこう時間がかかった――

 何日間といった時間ではなく、何か月間も、かかったのですね。

 

 そのことが注目をされたことで、

 ――権威主義の国

 では、

 ――民主主義の国をみろ。新型コロナに上手に対応ができずに困っている。私たちの国のほうが優(すぐ)れているのは明らかだ。

 という主張が、しばしばなされたそうです。

 

 たしかに――

 いろいろなことを素早く決められるという点については、

 ――民主主義の国

 の人たちも、

 ――権威主義の良さ

 として、みとめないわけにはいかなかったのです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』