マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

民主主義のシンボルなのに……

 ――民主主義(みんしゅしゅぎ)

 から、

 ――多数決のルール

 をなくすには、

 ――多数意見

 でも、

 ――少数意見

 でもない、

 ――すべての人たちによって賛成(さんせい)をされる意見

 というものをみつけなくてはならないけれども――

 そのような意見は、おそらくは絶対にみつけられない――

 と、きのう、のべました。

 

 このような点からも、

 ――民主主義はヒドい欠点をもっている。

 といえる――

 とも、のべました。

 

 ……

 

 ……

 

 この民主主義の問題は――

 ここ 10 年くらいの間に、

 ――選挙が不人気――

 になってきていることと――

 直接(ちょくせつ)つながっています。

 

 ――民主主義の国

 で、

 ――選挙が不人気――

 になっている理由は――

 5月22日に、のべたように――

 ――民主主義

 では、話しあいの代表者として、

 ――話しあいに強い人

 をきちんと選びだすことが大切であるにもかかわらず――

 そういう人たちを、

 ――みんなの投票

 によって、きちんと選びだすことが、とても難(むずか)しいから――

 なのですが――

 

 それだけではありません。

 

 ――みんなの投票

 によって話しあいの代表者を選ぶ仕組みは――

 話しあいの代表者を1人に決めるわけではないので――

 必ずしも、

 ――多数決

 というわけではないのですが――

 

 ――より多くの人たちに投票をされた人を選ぶ。

 という意味では、あきらかに、

 ――多数決

 と、よく似(に)ています。

 

 つまり、

 ――選挙

 は、

 ――多数決

 に、よく似ているために、

 ――権威主義(けんいしゅぎ)

 の一面をもっている――

 と、いえるのですね。

 

 ――多数決のルール

 は、もともと、

 ――権威主義

 で重く用いられてきたことは――

 6月2日に、のべた通りです。

 

 そうであるにも関わらず、

 ――選挙

 は、

 ――民主主義

 のシンボルになっています。

 

 5月23日に、のべたように、

 ――民主主義の国

 かどうかの見わけ方は、

 ――選挙

 があるかどうか――

 です。

 

 ――選挙がある。

 なら、

 ――民主主義の国

 であり、

 ――選挙がない。

 なら、

 ――民主主義でない国

 つまり、

 ――権威主義の国

 である――

 と――

 

 ……

 

 ……

 

 つまり、

 ――民主主義の国

 で、

 ――選挙が不人気――

 であるということは、とても当たり前なのですね。

 

 このことも、

 ――民主主義のヒドい欠点

 に、ふくめてよいでしょう。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』