マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

外国語の使い方:暗黙知の具体例(2)

 ――意識(いしき)の働かせ方

 や、

 ――世の中の捉(とら)え方

 という暗黙知(あんもくち)のほかに、

 ――体の動かし方

 という暗黙知がある――

 と、きのう、のべました。

 

 これら暗黙知ほかには――

 どんな暗黙知があるでしょうか。

 

 ……

 

 ……

 

 ――外国語の使い方

 という暗黙知があります。

 

 ここでいう、

 ――外国語

 とは、

 ――国語

 ではない言語の全てを指します。

 

 ――国語

 というのは――

 日本で生まれ育った人たちが生まれつき使っている言語のことです。

 

 今ぼくが使っている、この言語が、

 ――国語

 です。

 

 具体的には、

 ――日本語

 ですね。

 

 つまり、

 ――外国語

 というのは、

 ――日本語以外の言語

 ということです。

 

 ――外国語

 と、きくと――

 多くの人たちは、

 ――英語

 を思いうかべるでしょう。

 

 が――

 とくに、

 ――英語

 にかぎる必要はありません。

 

 人によっては、

 ――ドイツ語

 であったり、

 ――フランス語

 であったり、

 ――中国語

 であったり、

 ――韓国語(かんこくご)

 であったり――

 あるいは――

 もっと違(ちが)う言語を思いうかべたりします。

 

 ――外国語の使い方

 というときの、その「外国語」というのは――

 どんな言語でもかまいせん。

 

 ぼくら日本に生まれ育った者にとっては――

 とにかく日本語でさえなければ、どんな言語でもよいのです。

 

 そのような、

 ――日本語以外の言語

 を、

 ―― 10,000 時間

 使ってみる――

 そうすることによって、

 ――外国語の使い方

 の暗黙知が手に入ります。

 

 ――外国語の使い方

 という暗黙知が手に入ると――

 その外国語は使えるけれども日本語は使えないという人たちと、コミュニケーションがとれるようになります。

 

 これだけでも、けっこう役に立ちますが――

 もっと役に立つことがあります。

 

 それは、

 ――国語の使い方

 が、さらによくわかる――

 ということです。

 

 実は、

 ――国語の使い方

 というのは、本来は、

 ――意識の働かせ方

 の一部なのです。

 

 ――外国語の使い方

 が、わかることによって初めて、

 ――国語の使い方

 が、わかるようになるのですね。

 

 あなたが、もし、日本語が大好きで、日本語をもっと上手に使いたいと思うのなら――

 ぜひ、日本語以外の言語の使い方も、わかるようになっておきましょう。

 

 外国語を使えるのと使えないのとでは――

 日本語の使い方が、かなり違(ちが)ってきます。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』