マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

科学で反証可能性や再現性が注目をされる理由

 ――反証可能性(はんしょうかのうせい)

 と、

 ――再現性(さいげんせい)

 との2つの約束事が十分に守られてさえいれば――

 

 ――あたかも宗教(しゅうきょう)であるかのような科学(かがく)

 であっても――

 たしかに、

 ――科学

 といえる――

 と、きのう、のべました。

 

 ここでいう、

 ――反証可能性

 とは、

 ――仮説(かせつ)がまちがっているときは、どこがどんなふうにまちがっているのかが、ハッキリとわかる、ということ

 であり、

 ――再現性

 とは、

 ――実験・観察は何回でも繰(く)りかえすことができて、その度に、結果は、いつでも同じである、ということ

 である――

 ということは、10月4日から、くりかえし、のべている通りです。

 

 ……

 

 ……

 

 なぜ、

 ――科学

 は、

 ――科学以外の学問(がくもん)

 とは違(ちが)って、

 ――反証可能性

 と、

 ――再現性

 との2つの約束事によって――

 たしかに、

 ――科学

 である――

 と、みなされるのか、というと――

 

 それは――

 9月29日から、くりかえし、のべているように、

 ――学問

 が、

 ――さまざまな物事の陰(かげ)に隠れていると考えられる根本のルールのようなものを見つけだそうとする活動のこと

 であり――

 そうした活動のうち、

 ――さまざまな物事に関して仮説を立て、それが正しいかどうかを実験や観察によって調べていこうとする活動のこと

 が、

 ――科学

 である――

 と考えられているからです。

 

 つまり――

 さまざまな物事の陰に隠れていると考えられる根本のルールのようなものを見つけだそうとしていれば、とりあえず――

 その活動は、

 ――学問

 と、みなされますが――

 もし――

 それと同時に、さまざまな物事に関して仮説を立て、それが正しいかどうかを実験や観察によって調べていこうとしていなければ、

 ――科学

 と、みなされることは決してない――

 と、いえるのです。

 

 ――科学

 では――

 仮説を立てるから、

 ――反証可能性

 が注目をされ――

 実験や観察で調べるから、

 ――再現性

 が注目をされるのですね。

 

 このことは、

 ――科学

 だけでなく、

 ――科学以外の学問

 を考えるときにも――

 できるだけ忘れないほうがよいことです。

 

 『10 歳の頃の貴方へ――』