マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

古典旅行

 高校時代、古典旅行というのがありました。
 高1が終わる春休みのことだったと記憶しております。

 国語の先生が有志の生徒を募って、奈良の史跡を巡るというものです。
 たしか1泊2日の旅程でした。

 3~40名の生徒が参加したのですが――
 男子生徒は僕を入れて4人だけでした。

 なぜか女の子ばかりだったのですね。
 こういう趣向だと、女の子に人気が偏るようです。

 ちなみに――
 残り3人の男子生徒の1人がTedでした。
 最近、ゲストブック『道草の足跡』に時々、書き込んでくれています。

 それにしても――
 古典の授業の延長で、奈良の史跡を巡るなんて、なかなかシャレた企画ですよね。
 どなたが最初に考え付かれたのでしょうか。

 おかげで、とても良い思い出になったのですが――

 それから5年後に――
 これが、かえってアダになりました。

 あまりにも良い思い出だったので――
 当時、付き合っていた女の子を連れ、再訪したのです。

 これがいけなかった。

 自分の思い出の地に一方的に連れ出したせいか、彼女との意識のズレが顕在化し――
 その後、1年足らずで別れてしまいました。つまらないケンカなんかをしましてね。

 以来、一度も訪れておりません。

 思い出の地の再訪も、良し悪しですよ。

 それから、さらに10年以上が経ち――
 今は、また良い思い出になっています。

 あの古典旅行に参加した男子生徒4名は――
 何だかんだいって、今でも定期的に顔をそろえています。

 そういえば――
 僕を含む4人全員が、このサイトの存在を知っていますね。
 あのときに合った波長は今も合っている、ということでしょうか。