ここ5年ほどで――
十代後半の女の子と二十代前半の女の子との違いが、如実にわかってきた。
――何を今さら!
と、お思いの向きもあろうが――
僕にとっては大きな事件だった。
違いというのは、外見の違いである。
どちらも若くて美しいに違いはないが――
でも、何かが絶対的に違う。
「何か」というのは、一言でいえば、パッと見の印象だ。
十代後半の女の子たちが、二十代前半の女の子たちを指し、
――おばさん!
と呼びたい気持ちは、少しわかる。
当然、違うのは外見だけではない。
中身も違う。
二十歳前後の数年間は、かなり精神的に成長する時期である。
その違いは、ふつうに接するだけで、すぐに気づく。
が――
外見の違いは、意識せねば、みえてこぬ。
少なくとも僕にとっては、自分が二十歳前後のときには、まったく意識できなかった違いだ。
だから、驚きは大きかった。
結構、辛い。
時の流れは残酷だ――色々な意味で――