建築家の安藤忠雄さんが、11日の東京大学の入学式で、
――子は親離れを、親は子離れを――
と訴えたそうですね。
新入生に個人として自立し、独創を培って欲しいとの、エールだったそうです。
いわゆる「東大」の入学式だったので――
マスコミが派手に取り上げたようですよ。
背景には、入学式への出席を希望する父母の異様な多さがあるようです。
その数は、開催者側がサバきれないほどだとか――
事実、安藤さんの祝辞に先立ち、小宮山学長が似たような見解を述べていたそうです。
だったら、入学式を取り止めてはどうでしょうかね(笑
入学式なんて、親のためにあるようなものでしょう。
子が親を招き、親が子の招きに応じるセレモニーです。少なくとも形式的には、そうでしょう。
一部の母親が息子にくっついて出席したがるからこそ意味があるのだし、一部の父親が娘に呼ばれてウキウキするからこそ価値がある――
だって、一生に一度のことですよ。
結婚式とはゼンゼン違った文脈での晴れ舞台ですからね。
自立した個人が創造性を生むというのは、その通りと思います。
東大生に限らず、大学生が大学で独創的な学問を実践しようと思ったら、個人の自立は不可欠です。
が、そんな正論を入学式で話題にする意味が、どれくらいあったのでしょうかね(笑
大いに白けた出席者も少なくなかったはずです。
何より、開催者側のスタッフが白けたのでは――
それとも――
開催する前から、すでに白けていたのでしょうか(笑
だったら、なおのこと入学式なんていらないでしょう――
少なくとも大学の入学式は――