マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

死は永遠の一瞬かもしれない

 人は、自分の死の瞬間を――
 永遠の長さに感じるのではないかと思っているのです。

 もちろん、客観的にみれば――
 生から死への移行は一瞬です。

 少なくとも概念的には、そうです。

 が――
 死を迎える当人の主観に依ると――
 それは、永久の時間に思えるのではないか、と――

 あるいは、こう考えてもいい――
 死を迎えた当人は、今も死を迎えた瞬間に止まっているのではないか、と――

 例えば――
 僕の父は、2001年の11月3日の午後に亡くなったのですが――
 その父の主観は、あの日の午後の死の瞬間に、未だに止まっているのではないか、と――

 つまり――
 父の主観は、自分が死を迎えた瞬間から今日の今までの7年あまりの時間を、永遠の一瞬として、感じとってきているのではないか、と――

 もちろん、客観的にみれば――
 そんなバカな話はありませんね。

 論理的に破綻しています(笑

 でも、今夜――
 ふと、そんな気がしたのですよ。