マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

喫茶店で聞き耳を立てる

 喫茶店でお茶などを飲んでいて――
 ふと、隣のテーブルの会話が耳に飛び込んでくることがあります。

 その話題が、自分に馴染みのあるものだったりすると――
 俄然、聞き耳を立ててしまいます。

 今日も、行きつけの喫茶店で本を読んでいたら――
 大学受験の勉強の話が飛び込んできました。

 僕は、二十歳の頃から、もう15年近く、高校生を相手に大学受験の指導を行っていますので――
 そういう話には瞬間的に反応してしまうのです。

 これ、自分が聞き耳を立てる立場のときはよいのですが――
 聞き耳を立てられる立場のときは、イヤですよね。

 たとえ、見ず知らずの他人であっても――
 あれこれと詮索をされるのは、気持ちのよいものではありません。

 とはいえ――
 自分が聞き耳を立てられる立場では、そのこと自体に、意外と気づけないものなのですよね。

 不思議なものです。
 聞き耳を立てる立場では、瞬間的に気づくのに――(笑

 実際、今日、僕の隣で大学受験の話をしていた2人も――
 ほとんど気づいていなかったようですよ。

 ちなみに――
 話をしていた2人は、大学生と思しき男女でした。

 テーブルの同じ側に並んで座り――
 時々、互いの二の腕の肌を触り合うなどしておりましたから――
 たぶん、恋人同士でしょう。

 笑い声は妙にテンションが高かったので――
 まだ付き合い始めて間もなくなのかもしれません。