マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

同時通訳

 先日、同時通訳が行われる会合に出席してきました。
 出席者にはイヤホンが配られ、

 ――英語を日本語に――

 というチャンネルと、

 ――日本語を英語に――

 というチャンネルとから選べるようになっていました。

 僕は、中途半端に英語が聞き取れるので――
 講演者が英語で話しているときには――
 とりあえず英語で聞くようにして、わからないところだけを日本語で聞こうとするのですが――
 その度に後悔をしています(笑

(ダメだ。ぜんぜんわからん……。日本語に専念しとけばよかった)
 というふうに――(苦笑

 ちょっと考えれば当たり前ですが――
 同時通訳というのは、通訳が常にワンテンポ遅れます。

 例えば、英語が日本語に通訳される場合には――
 まず、講演者が英語で喋り、1、2秒ほど遅れて通訳者が日本で喋ります。

 つまり、

  1.英語  2.日本語

 の順なのですね。
 これがいけない――

 英語で聞き取り損ねたことを日本語で拾っているうちに、英語では次の話題に移っているわけです。
 これでは、なんのことやらチンプンカンプン――

 喩えるならば――
 音声が先に届き、画像が遅れて届く映像をみさせられているようなものです。

 これが逆なら――
 OK なのですよ。

 実際、TVで地球の反対側からの衛星生放送をみていると――
 たまに、画像が先に届き、音声が遅れて届くようなことがありますが――
 内容がチンプンカンプンということはない――

 それと同じで――
 同時通訳のときも、まず日本語が聞こえてきて、次に英語が聞こえてくる場合には、格段にわかりやすくなるのです。

 最初の日本語で聞き取り損ねることなど、まず、ありませんから――
 あらかじめ内容を十分に理解した上で、英語に聞き入ることができる――

 もっとも――
 それでは意味がないのですがね(笑

 そもそも――
 講演者が日本語で喋っていれば、同時通訳の必要がない――(笑

 まあ、英語のリスニングのトレーニングにはなりますけれど――