女優さんは、売れれば売れるほどに、色気がなくなっていくように思うのですが――
そう感じているのは、僕だけですかね。
そうでもないと思うのですが……(苦笑
*
ここでいう「売れる」とは――
例えば、「一般的な人気が出る」とか「一般の認知度が上がる」とか、そういうことですよ。
固有の事例を出すと差し障りがありますので、出しませんけれども――(笑
昔、僕を夢中にさせた女優さんのうち、今、
(うへ~)
と、僕をガッカリさせている女優さんは、決して少なくないのです。
主な要因は、たぶん女優さん側にあるのではなく――
僕の側にあるのだと、思っています。
例えば――
自分の好きなタイプの映像作品に出て、すごくマイナーな役を演じている女優さんに感じる色気というのは――
社会的なスポットライトに浴びた途端に、すべからく雲散霧消してしまうものなのです。
不思議なことではないでしょう。
男は、目の前の女性が自分だけにみせていると感じる色気に、めっぽう弱い――
この点については、映像の中の女優さんにも、たぶん同じことがいえます。
つまり――
女優さんは、男のファンによって――
極めて原理的な矛盾に囲まれた上で、深刻な片思いの対象にされてるのです。
「深刻な」といったのは――
どんな女優さんだって、ある程度は売れることを願っているものでしょう――そう願う時点で、男のファンの願いとは、根本的に相容れないからです。
もちろん――
女優さんが売れることを心から願える男のファンというのは――
ファンとしては、かなり健全です。
が――
男としては、かなり不健全だと思いますね(笑
その女優さんを、俳優としてではなく、一人の女性として評価しようとすることは、もっと不健全であるということが、前提ではあるにせよ――