どうせ失敗をするかもしれないのなら――
他人にかかる迷惑がより軽微なほうを選ぶのがよい、と思っています。
「どうせ失敗をするかもしれないのなら」というのは――
例えば、A、Bという2つの選択肢があって、どちらを採っても失敗をする可能性が相当にある、というような場合です。
周囲からみて、つねに自信があるように見える人というのは、こうした選択が巧いのだと思います。
どちらの失敗の顛末が、より深刻にならないかを、瞬時に判じ、迷わず選び採る――
そういうセンスに優れている人は、いつも胸を張って振る舞えるから、周囲を不安に陥れるようなことがありません。
当然、失敗も小さくて済みますし――
ただ、時々、自信に満ち溢れすぎている人がいますね。
自分を過信している人です。
そういう人は、おそらく――
どちらの失敗が、より深刻になりそうか、ではなく――
どちらの成功が、より利益になりそうか、をつねに考えてるのだと思います。
失敗のことが念頭にありませんから、かなり脳天気です。
その無邪気さや無頓着さが周囲を不安に陥れます。
そういう人の近くには、できれば、いたくないですね。