深夜、TVで衆院選の報道をみておりましたが――
強いて感想を述べるとするならば、
――ここ数年の間、ずっと起こるべきであったことが、とうとう起こったか。
というものでした。
選挙の結果は、各種報道機関の事前調査の通りです。
だから、格別の驚きはありませんでした。
(あ、やっぱり……)
といった程度のものです。
僕は、自民党は決して悪い政党ではないと考えているのですが――
安倍晋三氏を首相に担いだあたりから、少しずつ自民党の悪いところばかりが目立つようになっていたので――
今回の結果は、心から歓迎したいと思っております。
投票日の1週間ほど前に、ある新聞社の政治記者たちが、次のようなコメントを紙面に載せていました。
――有権者は残酷だ。大物議員やベテラン議員が落選して泣くところをみたがっているんだ。
各種報道機関の事前調査が軒並み「民主圧勝」の見通しを伝えていた頃です。
それをみて、
(おや?)
と思ったのですね。
この新聞社は以前から「反自民」で有名です。
にもかかわらず、「有権者は残酷だ」などといっている――
言葉尻をとらえるようではあるのですが――
「残酷だ」は言い過ぎです。
それでは――
例えば、重大な過失に有罪を言い渡す裁判官も「残酷だ」ということになります。
有権者が大物議員やベテラン議員の落選を望んだのは――
それら議員が、民意に沿うことなく、政権をタライ回しにしたからです。
憲政の常道に基づけば、彼らの所業は明らかに「有罪」でしょう。