勉強は、しなくてもいいものに限って面白く感じられるものです。
反対に――
どうしてもしなくてはならない勉強は、つまらなく感じる――
例えば、医学を専攻する学生であれば――
内分泌生理学はつまらないが、フランス文学なら面白く感じられる――
というように――
つまり――
勉強というものは――
強制をされたら、ダメになるのですね。
自発的にする勉強でないと、面白くはならない――
ということは――
人は、生来、勉強を面白く感じるように生まれついているのだと思います。
つまり――
世の全ての人が、もともとは勉強好きである――
が――
実際には、多くの人が勉強嫌いを公言していますね。
子供に向かって、
――勉強は大切だよ。
と諭すような大人でさえ、
――勉強はイヤなものだ。
と認めたりしている――
その最大の理由は――
おそらくは、
――強制
にあるのです。
強制をせずに、いかにして勉強させていくのか――
教育学の実際上のテーマは、全てこの一点にかかっているといってもいいでしょう。
遠い将来には――
学校という仕組みそのものが見直されるのかもしれません。
世の多くの人にとって――
最初に勉強を強制される場所が、学校ですからね。