マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

電車の窓から

 電車の窓から、水田の稲穂が遠くへ広がっていく様子を眺めていると――
 ひとしおの感慨を覚えます。

 その感慨の中身を具体的に記すのは、なかなかに難しいのですが――
 一言でいってしまえば、

 ――美しい。

 ということなのです。

 農地が整然と区画されている様子が美しいということもありますが――
 そのような農地が、実は生命(植物)の集合体であることを考えると、それは、

 ――ヒトの知性を司る意識が自然界の生命現象と巧みに絡み合うことで調和が生じている様子

 と解釈することができます。

 つまり、前述の「美しい」の実態は、おそらくは――
 この「巧みな絡み合いの調和」なのでしょう。